こんにちは!ヘイハチです。
今日はインプットとアウトプットの話をしようと思います。
デザイナーやポートフォリオの話をするときによく耳にする言葉ですので、インプットやアウトプットとはどういう行為のことなのか定義しておきたいと思います。
デザイナーを目指している皆さん、すでにデザイナーとして活躍してる方にとっても大切な言葉になります。
インプット
インプットとはなにか。
辞書によると、主にコンピュータ用語で、「情報を取り込むこと」や「入力すること」を指す言葉です。
転じて、「本や教科書を読んで記憶する」「映画や動画を見て感覚を覚える」「話を聞いて理解する」「さまざまな体験をする」といった自らの学習の事を指す事をインプットと呼ぶようになりました。
私がこのブログで使うインプットもこの意味合いです。
人は少なからず他の人からの影響を受けて成長します。アートやデザインにおいても全く誰の影響も受けずに創作活動が出来る人はいません。
誰もが必ず何かしらのインプットを材料として、作品作りや行動に移しているのです。
アウトプット
では、アウトプットとはなんでしょうか。
こちらも辞書によると、「産出」「生産」「出力」を指す言葉です。
転じて、「作品を作ること」「文章に残すこと」「発信すること」「見える化すること」といった、自分の行動で、何かをかたちづくる、誰かに見えるようすることをアウトプットと呼びます。
インプットとアウトプットはセットで語られることが多いですが、大切なのはアウトプットの方です。アウトプットをするためにインプットが必要だと考えたほうが良いでしょう。
インプットの勘違い
インプット・アウトプットはクリエイティブ業界でよく使われる言葉ですが、正確な定義がされているわけではありません。広義で言えば、常に人は何かを見て生活していますので特に何も意識しなくても常にインプットを行っている状態とも言えます。
この延長線としてインプットを捉えている人は、「どんなインプットをしていますか?」という質問に、「アクション映画が好きなのでよく観ます」とか、「漫画が好きなのでよく読んでいます」とか答えてしまいます。
もちろんそれもインプットと言えなくはないですが、趣味で観ていたりただ好きだから読んでいるだけのものはインプットとは呼べないでしょう。
クリエイティブ業界でいうと、アウトプットにつなげることが出来ることがとても重要です。
趣味でさまざまなコンテンツを観るのも悪いことではないですが、それならそれでとことん観てとことん研究して、好きなものに関しては誰にも負けない知識と見解を持てるくらいであれば、それは立派なインプットと呼べるでしょう。
インプットとアウトプットのバランスが重要
大切なのはインプットとアウトプットのバランスです。
インプットだけしていても良いものは作れませんし、アウトプットだけしていても視野が狭まってしまいます。
・映画や美術品、漫画やイラストを観て刺激を受けてアウトプットに繋げる。
・作品作りの際に、関連する作品を観てクオリティのレベルやデザイン手法を学ぶ。
・流行りのイラストの描き方を研究して、時代のニーズに合ったテイストを身につける。
など、漫然とコンテンツを消費するだけではなく、インプットを自分の中で消化し、再構築して自らの作品作りなどのアウトプットにつなげることが重要になってくるのです。
仕事をしていて、デザイン力や技術力が高い人は、常に良質なコンテンツに触れ、考えながらインプットを行っていることがわかります。
デザイナーであれば、様々な作品を鑑賞して、その作者がどのような思考でその作品を作るに至ったかを考えてみるのも勉強になると思います。デザインとは日本語で「設計」です。作者が何を目的にその作品を設計したのか、なにを満たそうとしたのか考えてみると自分の作品作りのヒントにも繋がります。
ぜひ意識してみてください。
アイキャッチ:OpenClipart-VectorsによるPixabayからの画像