こんにちは!ヘイハチです。
今日はポートフォリオの中でも、キャラクターイラストに関するお話をしていきたいと思います。
キャラクターの立ち絵は作品ではない
これは少々乱暴な言い方ですし、実際作品であることには間違いないのですが、作品と呼ぶにはやはり弱いという意識を持っておいたほうがポートフォリオの品質は上げやすくなります。
少なくとも1つの作品としては認識されない可能性があることは間違いありません。
基本的にキャラクターは作品やコンテンツの構成要素の一つであり、キャラクターのみで作品として成立することはあまりありません。
ゲームの設定資料集などをみると、キャラクターがちょっとしたポーズを取って立っているイラストが良く載っていますが、あれはまさしくゲームというコンテンツを制作するためにプロジェクト内でキャラクターの要素を定義づけした資料であり、それそのものが作品として成り立っているものではありません。
キャラクターの立ち絵はどう扱うべきか
ではキャラクターの立ち絵は描いても意味がないものなのでしょうか?
それは違います。キャラクターの立ち絵や、着ている衣装の構造、持っている小物の絵などは、基礎力だけではなく、想像力やデザイン力、設定をわかりやすく具現化する技術などを図ることが出来るものなので、あったほうがもちろん良いに決まっています。
ただ、キャラクターなどを使ってどんな作品を作ったのかの方が重要なのです。つまり、
・そのキャラクターが冒険しているシーンなどを描いた「作品」があることが望ましい
のです。
作品の例
ここではこういった作品とはどういったものなのでしょうか。例えば、
・ファンタジーの世界で、仲間と供に巨大なモンスターと戦っているシーン
・中世ファンタジーの世界のとある街の市場で主人公一行が買い物をしている場面
・人類が滅びた後の東京で、巨大化した動物にやられた仲間を助ける場面
など、架空の冒険の一部を切り取ったシーンを描くのがおすすめです。
描き上げるには相当な労力を要することになりますが、
「想像力」 「デザイン力」 「構図」 「画力」 「表現力」 「完成させる力」 など、デザイナーに必要なほとんどの能力を図ることができる作品になってくれます。
デザイナーとして就職活動をするみなさんの一番の武器となってくれるはずです。
自分の代表作となるような大きな作品を仕上げることで、自信にも繋がりますし、課題も見つかります。ぜひ制作にチャレンジしてみてほしいです。
アイキャッチ:❤️A life without animals is not worth living❤️によるPixabayからの画像