こんにちは!ヘイハチです!
今回は前回に引き続き、ポートフォリオ制作でやってはいけないことをご紹介します。
ファイルのまとめ方についてです。
今回紹介するやってはいけない例がどんなものかというと・・・。
フォルダに作品の画像ファイルを入れているポートフォリオ
これです。
フォルダに画像ファイルが乱雑に入っており、それをZIPなどで圧縮してあるタイプのポートフォリオです。これもかなりの数見受けられるスタイルで、なかなか無くならないですね。
以前のこの記事で、ポートフォリオのフォーマットに関してお話しましたが、その話に逆行するタイプのポートフォリオです。みなさんは今回紹介するようなまとめ方は絶対にやらないでください。
具体的に説明していきます。フォルダにファイルを入れただけのポートフォリオとは簡単に言うとこういった構造になっているものです。
例1:フォルダに画像を入れただけ
1つ目の例はこんな感じのまとめ方です。1つのフォルダに画像ファイルがすべて収められています。
選考する人は、この画像を上から見ていくことになります。この程度であればさほど気にはなりませんが、中にはファイル名がバラバラだったり、数字が全角と半角が混ざっていたり、ファイルの更新日がバラバラだったりすることがあります。
例えばですが、選考する人のパソコンのファインダーのソートが名前順なのか、更新日順なのか、作成日順なのか皆さんはわかりますか? 私にはわかりません。
仮に上の例のようにファイルの名前を揃えたとしても、ソートの種類によっては並びがバラバラになってしまうのです。そうすると、ポートフォリオを順番通りに見てもらえなかったり、見る順番にばらつきが生まれて正常な評価をしてもらえない可能性が出てきます。
例2:謎ジャンルで分けられている
2つ目の例はこんな感じにまとめられているものです。
階層が1段階深くなり、自分なりにジャンルや種類に分けてまとめられているものです。
一見見やすいように感じますが、一番見てもらいたいものがどれなのかもわかりづらく、ファイル移動の手間が多いため作品の見逃しなども生まれがちです。
一連の流れで作品すべてを網羅することができないので、ポートフォリオとしての統一感に乏しく、人物像をイメージしにくいという弊害も起こりえます。
何より整理の仕方が美しくないですね。細部まできめ細やかな配慮ができているデザイナーだと思ってもらうことが難しくなります。
例3:見る人のことを何も考えていない最悪のまとめ方
3つ目の例はこれです!最悪のパターンのまとめ方ですね。
これは中途の方のポートフォリオの例ですが、例2のような謎ジャンル謎ルールで区切られたフォルダだけではなく、年代などでも分けられており、作品に到達するまでがとても長い道のりになっています。
もちろん、どの会社でどの時期にどんなデータを作ったのかを知りたくなることはありますが、重要なのはそこではなく、作品自体を効率よく選考する人に見せるということです。
ここまで来ると、どの作品を見たのかもわからなくなりますし、作品を見るために操作するマウスやカーソルの操作量も多く、見逃しも起こります。
加えて、サイズの大きな画像が入っていたりすると、ファイルを一つずつ開くのにも少々時間がかかるため、ポートフォリオの確認に割く労力が大きなものになりストレスを感じます。
(業務が忙しい時などにこのタイプのポートフォリオが来ると、正直イラっとしてしまうこともあるのです!)
もちろん作品を見て判断するんだけれども・・・。
もちろん、作品のまとめ方が良くないということだけでNGにすることはありません。提出してもらった書類全てに目を通して選考するのは間違いないのですが、これらのようなまとめ方をしている人の多くは作品の品質も低かったり、雑なものが含まれていたりすることが多いと感じています。
なにより、見る人のことを全く考えられていないまとめ方にセンスを感じませんし、見る人を意識できないデザイナーが良いデザイナーであるわけがありません。
まとめ方だけで落とされることはないにしろ、デザイナーとして就職や転職をしようと思ってるのであれば、出来る限りのことをして選考に臨むことをおすすめします。
全身全霊を掛けて作品を作ることに比べれば、ファイルをまとめてpdfにするくらいの労力は大したことないと思いますのでぜひ気をつけてみてください!
アイキャッチ:Vicki RobertsによるPixabayからの画像